Sword of time-space・時空の刀(完結)

□第7話
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コンニチワ
真選組零番隊隊長の城戸麻裕子です



本日は総悟と零番隊に入隊した新人隊士を数名連れて見回り中です




はい

見回り中の筈だったんだけどな?








何処行きやがったァァァァァァ!!!!!
沖田総悟ォォォォォォォォ!!!!









マジあり得ない!!
なんで新人研修中にサボるんだよ!?
バカか!?バカなのか!?そこまでバカなのか!?




仕方なく一人で新人隊士らを見回りに連れて行った麻裕子

そんな中事件は起こった










「きゃー!!!下着泥棒ォォォォ!!!誰か捕まえてぇぇぇぇ!!!!」





住宅街に鳴り響く女性の声




『お前らは引き続き見回りをしてろ!私は犯人を追う!!』




新人隊士らに見回りのルートの地図を渡すとホルスターから一丁拳銃を抜き目の前を走り去る犯人の後を追った






最悪だよ!
総悟はサボるし
チープな事件は起こるし!
まともに動けんのは私しかいないし!!




ッチっと舌打を打ちながら麻裕子はスカートを翻し犯人を追って大通りに入った

すると視界に煙草をふかして歩く土方の姿




Σ!!
そっか、今日この場所はシローの管轄か!!




ラッキーっと呟くと視界に犯人を見据えたまま土方に向かって一発発砲した



バキューン!!



と乾いた空気を震わせながらその銃弾は土方の髪を掠って電柱に命中する




「Σ!!??・・・・って城戸!?何テメーこんな道の往来で発砲してやがる!待てコラァァ!!!!」





瞳孔かっ開きで全速力で麻裕子を追っかけてくる土方
それに麻裕子は二っと笑いながら前の男を指差した





『あの白い着物に青い袴の男分かるか?下着泥棒なんだけど捕まえるのに手貸せ!!』



「なら普通に声掛けやがれ!!なんで一々発砲ォォォ!?つーか総悟は!?」




『あのドS野郎なら見回りの途端どっか行きやがりましたぁ〜』




「マジでか!?あの野郎〜!!!」



『つーか、シローはこのまま犯人追って!私は裏から挟み撃ちにする』





そう声をかけると麻裕子はひょいと店の看板に手をかけ、くるりと鉄棒の逆上がりの要領で建物の屋根に飛び移った




「・・・・アイツは猿か?!」





その軽い身のこなしに土方はあんぐり口を開けながら、目の前の下着泥棒目掛けて走って行った








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