・2 (完結)
□完結後の話B
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『あら?・・・あららら?』
お腹痛い?
臨月を迎えた私のお腹はまんまるに膨れていた
とっても元気のいい子らしく
ドカドカ容赦なく私の腹を内側から蹴る
でも
今日のはそう言うよ言うな痛いではない
これは俗に言う
『・・・・陣痛ですか?』
ギューっと痛くなるお腹
思わず立てなくなるほどだ
どうしよう・・・土方さんは今見廻り中
呼びもどしていたら間に合わない?
と思っていた時、パシャンという感覚と下着もスカートもびしゃびしゃになっていた
どうしよう・・・叫びたいのに痛すぎて声がでない!!誰か!誰か来てください!!
心の叫びが通じたのか、タイミング良く山崎と沖田が名無しさんの部屋に入ってきた
そして苦しみ悶える彼女の姿を見て目を見開いた
「名無しさんちゃん!?どうしたの?!お腹痛いの?!」
慌てて名無しさんの傍に掛けると山崎
そして沖田はある事に気がついた
「やべぇでさァ、破水してやす」
「ええ?!」
そう言われ見れば彼女のスカートがびしゃびしゃになっていた
「これは・・・すぐさま病院に連れて行かないと!!」
「俺は土方の野郎に伝えに行く!ザキ、テメーは名無しさんを病院へ連れていけ!!」
「はいっ!!!」
慌てて彼女を抱きかかえるとそのままパトカーに乗り込んだ
後部座席に名無しさんを乗せると急いでアクセルを踏んだ
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