・2 (完結)

□完結後の話@
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「名無しさん!!!!!!!!!!!!」






早朝、屯所に響いた土方の怒鳴り声

呼ぶ名は彼の愛しい愛しい若奥様






何故、怒鳴られていたかと言うと、彼女は木刀片手に素振りをしていたのだ








「何やってんだ!?妊婦がそんな事するんじゃねぇ!!!!」




その心配具合に名無しさんは、はぁとため息を1つ吐いた




『あのですね?土方さん?私もぅ安定期入ったんですよ?少しは運動しないと逆に体に悪いんですよ?』



「ならもっと違う運動をしろ!例えば・・・そう、ウォーキングとか!!」



『そんな生ぬるい事じゃ体がなまっちゃいますよ、タダでさえ最近は書類整理しかさせてもらえてないのに』



「当たり前だ!!!腹の子に何かあったらどーすんだ!!!」








土方の過保護ぶりに名無しさんは額に手をあて再び溜息をはいた



最近何時もこうだ


少し動いただけで飛んでくる土方
心配して身を案じてくれてるのは嬉しいのだが・・・・


正直ウザい(笑)




仕方なく木刀をしまうと、そこへ沖田がひょっこり顔を出した





「朝から夫婦喧嘩ですかィ?」



『あ、総悟!おはようございます』



「おはよーさんでさァ。今度は何やらかしたんでィ?」



『やらかしたって・・・ただ素振りしてただけですよ』



「・・・・・土方さん、あんま過保護すぎると女房は逃げて行きますぜィ?」



「あぁ!?んな訳ねーだろ!!」



「もぅ安定期も入ってるんだし、少しは好きにさせてやりなせィ。じゃねぇと名無しさんが参っちまいますぜィ?」



「・・・・・・」



『総悟よく分かってらっしゃいます』




「・・・・・分かった。でも一人でやるな、誰かと一緒にやれ、何かあったら大変だからな」







プイっと顔を背けそう言う土方に沖田と名無しさんは顔を見合わせて笑った






『総悟!ありがとう!』



「そう思うなら今日の昼見回りついでに昼飯奢りなせィ」



『見回りついていってもいいんですか?!』




「土方コノヤローには内緒ですぜィ?それと隊服は脱いで行く事」



『はーい!!!』





そう言うと沖田と名無しさんは木刀を手に取り再び素振りを始めた









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