・2 (完結)

□第四十六章
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ガンガンに照りつける太陽
熱い砂浜
青い海
乙女たちは服を脱ぎ捨て肌を露わにする
飛び交う水しぶきがキラキラ光り
乙女たちの美しさをより一層引き立てる




『・・・・暑い・・・・』




名無しさんはビーチパラソルの下で少し項垂れていた

そこにやってくる1つの影
それは持っていた缶ジュースを名無しさんの首へ押し付けた




『ひゃっ!!冷たっ!!!』



バッと後ろを振り返ると
煙草を咥えた土方
暑さで汗をかいたコーラーの缶を2つ持っていた




「ほらよ」



ポンとコーラーを渡される
ソレを受け取るとプシュッと開けた



『プハ〜!ありがとうございます・・・生き返りました・・・』



「お〜・・・それにしても暑ちーな」




海パンに半袖のパーカーを羽織った土方が喉を鳴らしてコーラーを一気に飲む

額にはじんわり汗をかいている





『本当ですね〜・・・なんで海なんですかね〜?』



「どーせ、近藤さんがあのゴリラ女の水着見たさに考えたんだろ」




そういう2人の目線の先には万屋メンバーと妙と真選組メンバーが仲良く戯れていた

近藤が半殺しにされてるのは無視しておこう











今回、近藤の我儘で真選組メンバーは海に遊びに来ていた
そして名無しさんに下されたミッションは妙を絶対連れてくる事
ソレをコンプリートするためにはどうしても万屋の手を借りないと達成できなかったため、銀時たちも呼び、今現在に至る





「ったく・・・万屋までいるなんて・・」



『あぅ・・・すいません。お妙さんだけ呼ぶ事出来なくて・・・』



「名無しさんが悪いんじゃねぇよ。近藤さんが悪いんだ」




チラッと土方が名無しさんの姿を見る

赤いビキニに、土方と同じ半袖のパーカーを着こんでいる







名無しさんの裸なんてもぅ何回も見てんだけど・・・これはこれで・・・チラリズム?良いよな〜・・・白い肌に明るい原色の赤い水着、そこから伸びる細い手足・・・良い!水着良い!!海最高!!!!





土方の脳内でこんな事を考えられているとは思ってもいない名無しさんは鞄から日焼け止めを取り出すと土方に渡した




『すいませんが、背中塗って貰っていいですか?手届かなくて・・・』





思わずニヤケそうになった口元を慌てて隠す




「お、おぅ!う、後ろ向け!後ろ!」



そう言われてパーカーをパサッと脱ぐと長い髪を片方に寄せ土方に背中を向けた






ヤバいヤバいヤバい!!!!
色っぽ!!
その仕草色っぺー!!!
あぁァァそのビキニも紐ほどきてェ!!




土方妄想大爆発中
少し震える(笑)手に日焼け止めを絞り出すとその背中に・・・・・














楽「何してるアルカァァァァ!!!この変態マヨラー!!!!!」



神楽のキックが見事顔面に入った土方は見事吹っ飛んで行く




『えっ!?ひ、土方さん!?』


楽「もう大丈夫アル!あの変態はやっつけたアル!!日焼け止めなら私塗るから安心するヨロシ!」



『へ?あ、ありがとι』



土「テメー!!チャイナ娘!!!何しやがるんだァァァ!!!」


楽「テメーこそ何考えてたんだよムッツリ野郎が!!どうせ厭らしい事考えながら背中に触ろうとしたに決まってるネ!」



土「うぐっ・・・んなわきゃねーだろ・・・」



楽「キモっ!!!図星アルカ!?冗談はマヨだけにしとくネ!!ほら名無しさん塗り終わったね!」



『ありがと、神楽ちゃん!』




丁度日焼け止めを塗り終わった時、向こうで戯れていた面々がこちらへやってきた

向こうの方で砂の中から血だらけの手が出ているのは・・・近藤の手だろうか?




銀「おーい!みんなでスイカ割りしね〜?」


沖「いいですねィ!オイ土方スイカになれ!!」



土「なるかァ!!俺の頭かち割る気かァァ!!」


沖「割るのがダメなら、真剣でスイカ斬りにしますかィ?」


土「どの道俺の頭は無事じゃねーだろ!?」



妙「ならアソコにゴリラが埋まってるから、ゴリラ割りにしませんか?」


新「姉上・・・食べられるものにしませんか?ι」


楽「そうアル!私マヨもゴリラも食べたくないね!スイカ希望アル!!!」



銀「よォォォし!!じゃぁスイカ割りやるぞ〜!!名無しさん、スイカどうした!?」


『そこの一番大きいクーラーボックスに入ってますよ?』



銀「うっし。んじゃ新八!お前棒役やれ」


新「何だそれェェェェ!!!何?!棒役って!?棒になれってか?!それでスイカ割れってか!?出来るかァァァ!!!!!!」


銀「んだよ、できねーのかよ?お前はやれば出来る子だと思ってたのによ・・」


新「何を期待してたんだよ?!良いセリフっぽく言ってるけど全然使いどころ違うからね?」









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