・2 (完結)

□第四十五章
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朝、俺の機嫌はスコブル悪かった





理由





昨晩、名無しさんが来なかった






アイツは一人じゃ寝れねェ
って事は誰かと寝てるに決まってる

総悟か?山崎か?近藤さんか!?


まさか最近仲の良い野田じゃねーだろうな!?




苛々しながらも俺は食堂へ向かった

すると目の前を長い髪を靡かせ歩く一人の女


名無しさんだ




俺は名無しさんの肩を掴むとグイっとこちらを向かせた






「オイ!お前昨晩はどこ・・・・に・・・?」



『・・・おはようございます土方さん』



「おはよう、っていやいやいや、何やってんだよお前」



『今から朝ご飯食べに行きますが?』



「違げーよ!?何でアイマスク付けて歩いてんのォォォォォ!!??」




そう、名無しさんは目にアイマスクをつけて歩いていた







つーか、そんなもん付けてたら前が見えねぇだろ?!




「何考えてんだ!?今すぐ取りやがれ!」





アイマスクに手をかけた途端、その手は叩き落とされた
その事に土方は目を見開く





『ちっちゃい穴空いてるんで前見えてます、問題はありません』


「いやいやいや、問題ないっつーか、つっ込みどころ満載だろ?!」


『意味が良く分かりません、お腹空きましたんで先行きますね』


「あ、オイ!コラ待て!!!」



確かに前は見えてるらしくズンズンと先を歩く名無しさんを土方は追っかけた























「・・・・・・・何ですかィ?こりゃ」




今、俺の前にはアイマスクを付けたまま黙々と飯を食らう名無しさんの姿

隣には俺と同じように怪訝な顔をしている土方コノヤローがいる




「わかんねぇ、取ろうとしねェんだよ」


「おい、名無しさん?そのふざけたアイマスクを今すぐ取りなせィ」



その言葉にピクっと動くが無視をしてご飯を食べつつけた



「・・・・無視ですかィ?土方コノヤロー何か名無しさんを怒らすような事したんだろィ?」


「あ?!してねーよ!!大体昨日の夜コイツ寝に来なかったんだぞ?」


「へ〜・・・そりゃ他の男の所に行ってたんじゃねィですかィ?」


「あ゛!?もっぺん言ってみろ?」


「捨てられろ土方、そして死ね土方」


「テメー・・・」



『煩いです、ご飯冷めますよ?』




ぴしゃりと2人の喧嘩を止めると、少ししか食べていないご飯を下げ、食堂をあとにしていった




「・・・・・・本当どうしたんですかねィ?」



「・・・・まだ具合が悪いのか?」





首をひねり名無しさんの後ろ姿を見送る2人
土方たちは急いでご飯を口に搔っ込むと名無しさんのあとを追った








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