SeRieS

□彼等は融和した
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『ふ、不死鳥マルコだぁぁァァァァアアッッ!!!!』


そう、それが俺の通り名。


『くっ…何度攻撃しても復活しやがる…っっ!!』


不死鳥は復活の炎を纏う、まさに不死の鳥。


『相変わらず凄ェ能力だな、マルコ。お前いるだけで皆の士気が上がるわ!』


普通なら倒れる攻撃を受けようと、普通なら死ぬ怪我をしようと蘇り続ける俺。


『流石マルコ隊長っっ!!マルコ隊長に傷付ける奴なんて、そうそういねェっっ!!』


でも、この能力は実体の無い自然系では無く、あくまでも実体の有る動物系。





『マルコが痛がる顔なんざ、そういやァ見た事ねェな。』





実体が有るからには、勿論…怪我に伴う痛みも、有る。





“大丈夫だ、マルコ。”


誰だよい?


“俺は、お前だ。”


…俺?


“そんな痛そうにするな、マルコ。”


別に痛みなんざ…。


“その痛み、俺が引き受ける。”


お前が…?


“その痛み全て、俺に預けろ。”


そんな事…っっ!!


“お前はお前の守りたいもんを守るんだ、マルコ。”


俺の守りたいもの…親父…家族…。


“そうだ、マルコ。親父と家族を、お前は守れ。”


じゃあ、お前はどうするんだよいっっ!?







“俺は、お前を守る。”







まだ俺が若造だった頃

お前と俺は

初めて出逢った
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