SeRieS
□本日の天気は。
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SUNNY DAY「毎日毎日暑ィよい…。」
短い梅雨も終わると、季節は夏だ。
部屋だからと所謂パンイチ状態だった俺は、出掛ける為に薄いシャツを引っ掛けて七分丈パンツを履いて、鍵束を引っ掴む様にして部屋を出た。
「「…あ。」」
ふと、気になる彼女の部屋の方を見ると、丁度部屋から出て来た杜ノ都さんと目が合った上に声が重なった。
「マルコさんも、お出掛けですか?」
「あァ、よい。」
少々しどろもどろになりながら、そう答えると杜ノ都さんはふふっと柔らかく笑った。
「俺は海行くんだが、杜ノ都さんは何処行くつもりだったんだい?」
「へっ?あ、私は図書館に…。」
「…海辺のかい?」
「…はい。」
あァ、神様なんているのかは知らねェが、いるなら今だけ感謝してやる。
「お供しても良いかい?お嬢さん。」
クツリと笑いながら言うと、杜ノ都さんは頬を赤らめながら小さく『はい。』と言った。
運命って奴を、信じるかい?運命だと感じたのは
どうやら
俺だけじゃ無かったらしいNext date.→