TaLe
□CLaP 8
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※このページの話は、拍手御礼文の『終わり。』ボタンを押した方にだけ読めるようにしてました。
私から感謝の気持ちを込めて、イブ当日編をどうぞ!
Silent Night♪
Holy Night♪ …ホーリーってか、ロンリーなのは何故??!!!
どうしてこんな日に限って、マルコ隊長遠征!!!??
今日クリスマスイブなんだけどっっ??!!!
神様はそんなに私が嫌いなのか!寧ろ、マルコ隊長との仲に嫉妬かっ!!そうなのかっっ??!!!
「いや、マルコの遠征は親父が決めた事だから。」
「アウチッッ!!親父の決定なら文句なんて言えない!!」
「神サマなら言えんのかよ、文句。」
「ハッ…サッチ隊長ったら神なんてモン信じてんですか?」
「…お前ェ、さっき神様がどうとか言ってなかったか?」
神様が何だって?神様に祈って全て上手くいくなら、世界中の人間全員祈っとるわっっっ!!!
そもそも神頼みなんて弱い奴がするもんだ!私には無縁なんだぜ!フハハハハッ!!
「この海域には、どんな恋の願いも聞き入れてくれる神様がいるみてェだぜ?」
「神様!私は心から祈りを捧げます!どうかマルコ隊長を私の元にっっ!!!!」
全力で高々と祈りのポーズを決めて、魂の底から祈っていると、横からサッチ隊長が『嘘だ。』と鼻で笑いやがった。
ちょ、恋する乙女に何たる仕打ち…!!
はっ!まさか、サッチ隊長も私とマルコ隊長との仲に嫉妬を…!??
「しねェから。」
「何故私の心を…!まさか、サッチ隊長…私の事…!!」
「それ一番無いし、口からダダ漏れだから。」
「私にはマルコ隊長という貞操を捧げた伴侶が…!!」
「うん、まずは俺の話聞こう。そんで、マルコはお前の伴侶でも何でも無いから。」
何たるストレート!直球ドストライクの辛辣なお言葉!!
せめて変化球決めようぜ!カーブとかあんだろぉっ!??
もっとこう…オブラートに包んで…優しく、そう優しくさ!
…優しくしてくれたって良いじゃん、こんなに頑張ってんだから。
本当は分かってるんだ、マルコ隊長に全然相手にされてない事くらい…分かってるんだ。
でも、諦められないんだもん。
マルコ隊長が好き過ぎて、本当に大好きだから…絶対諦めれなかったから。
『諦める』のを諦めるって決めたから。
絶対に諦めないんだ、絶対に!
そうじゃなきゃ、駄目なんだもん!
私だって海賊だ!こんなヘナチョコの残念な女でも、海賊なんだ!
だからっっ!!!!
「マルコ隊長が欲しいから、私は奪ってでも手に入れてやるんだっ!!」
強気な言葉とは裏腹に、ポロポロ止まらない涙。
そんな言葉言う事しか出来ないのが情けなくて。
強がりでしかない言葉しか言えないのが悔しくて。
それでも、好きな気持ちの方が遥かに大きくて。
マルコ隊長の気持ち無視してでも手に入れたがってる自分が嫌で。
それでも、何が何でも欲しくて。
もう頭の中がぐちゃぐちゃになって。
「だってマルコ隊長が大好きなんだもん!」
そう泣きながら大声で叫んだら。
「五月蝿ェよい。」
後ろからそんな声がして。
ガバリと一気に振り返ると、其処には…。
「マルコ、隊長ぉ…?」
「何だよい。」
「だって…今日遠征で…。」
「んなモン、とっくの昔に終わっちまったよい。」
「何でぇ…?」
そう言えば、マルコ隊長は困った様に苦笑して。
私の頭をやんわり撫でて。
溢れて止まらない私の涙を拭って。
凄く凄く優しく微笑んで、言ってくれたんだ。
「折角早く帰れたんだ。仕方ねェから…お前ェの立てたイブプランとやらに付き合ってやるよい。」
そんな偉そうな物言いだったけど。
こっそりと、マルコ隊長と一緒に遠征した他の隊員に耳打ちされた内容は。
『イブの計画だからイブプランなんだよい!』
『もし、手間取ってイブが終わって、アイツが泣く事になったら…てめェ等全員地獄より酷ェ目に合うと思えよい!』
『死ぬ気で今日中に終わらせて、今日中に帰るぞい!』
マルコ隊長はそう言って、鬼の形相で嵐の如く仕事を片付けた、というものだった。
それを聞いた時、私はもっと酷い顔でぐちゃぐちゃに泣いた。
素直じゃない
そんな貴方だからこそ
私は素直に
想いをぶつけるんです「んで、プラン内容何なのよ?」
「サッチ隊長、実は…イッチャイチャアハンウフンでベッドインです☆とか言っちゃったんだぜ…!」
「…お前、本物の馬鹿なの?」
「だって…!まさかマルコ隊長がOKするなんて思ってなかったし…!」
「ホラ、さっさと俺の部屋行くよい。」
「あああぁぁぁぁぁっっっっっ!!サッチ隊長!!ヘルプミィィィィィィィッッッッッ!!!!!!」
「…自業自得だっての。」fin.
隠しページみたいなのに憧れて作ってみました!
此処まで見てくれた貴方に、メリークリスマス!!