TaLe

□CLaP 8
2ページ/2ページ

※このページの話は、拍手御礼文の『終わり。』ボタンを押した方にだけ読めるようにしてました。





私から感謝の気持ちを込めて、イブ当日編をどうぞ!












Silent Night♪
Holy Night♪










…ホーリーってか、ロンリーなのは何故??!!!

どうしてこんな日に限って、マルコ隊長遠征!!!??

今日クリスマスイブなんだけどっっ??!!!


神様はそんなに私が嫌いなのか!寧ろ、マルコ隊長との仲に嫉妬かっ!!そうなのかっっ??!!!


「いや、マルコの遠征は親父が決めた事だから。」

「アウチッッ!!親父の決定なら文句なんて言えない!!」

「神サマなら言えんのかよ、文句。」

「ハッ…サッチ隊長ったら神なんてモン信じてんですか?」

「…お前ェ、さっき神様がどうとか言ってなかったか?」


神様が何だって?神様に祈って全て上手くいくなら、世界中の人間全員祈っとるわっっっ!!!

そもそも神頼みなんて弱い奴がするもんだ!私には無縁なんだぜ!フハハハハッ!!



「この海域には、どんな恋の願いも聞き入れてくれる神様がいるみてェだぜ?」

「神様!私は心から祈りを捧げます!どうかマルコ隊長を私の元にっっ!!!!」



全力で高々と祈りのポーズを決めて、魂の底から祈っていると、横からサッチ隊長が『嘘だ。』と鼻で笑いやがった。

ちょ、恋する乙女に何たる仕打ち…!!


はっ!まさか、サッチ隊長も私とマルコ隊長との仲に嫉妬を…!??


「しねェから。」

「何故私の心を…!まさか、サッチ隊長…私の事…!!」

「それ一番無いし、口からダダ漏れだから。」

「私にはマルコ隊長という貞操を捧げた伴侶が…!!」

「うん、まずは俺の話聞こう。そんで、マルコはお前の伴侶でも何でも無いから。」


何たるストレート!直球ドストライクの辛辣なお言葉!!

せめて変化球決めようぜ!カーブとかあんだろぉっ!??

もっとこう…オブラートに包んで…優しく、そう優しくさ!



…優しくしてくれたって良いじゃん、こんなに頑張ってんだから。



本当は分かってるんだ、マルコ隊長に全然相手にされてない事くらい…分かってるんだ。



でも、諦められないんだもん。

マルコ隊長が好き過ぎて、本当に大好きだから…絶対諦めれなかったから。


『諦める』のを諦めるって決めたから。

絶対に諦めないんだ、絶対に!



そうじゃなきゃ、駄目なんだもん!

私だって海賊だ!こんなヘナチョコの残念な女でも、海賊なんだ!



だからっっ!!!!




「マルコ隊長が欲しいから、私は奪ってでも手に入れてやるんだっ!!」




強気な言葉とは裏腹に、ポロポロ止まらない涙。





そんな言葉言う事しか出来ないのが情けなくて。

強がりでしかない言葉しか言えないのが悔しくて。

それでも、好きな気持ちの方が遥かに大きくて。

マルコ隊長の気持ち無視してでも手に入れたがってる自分が嫌で。

それでも、何が何でも欲しくて。


もう頭の中がぐちゃぐちゃになって。




「だってマルコ隊長が大好きなんだもん!」




そう泣きながら大声で叫んだら。





「五月蝿ェよい。」





後ろからそんな声がして。

ガバリと一気に振り返ると、其処には…。




「マルコ、隊長ぉ…?」

「何だよい。」

「だって…今日遠征で…。」

「んなモン、とっくの昔に終わっちまったよい。」

「何でぇ…?」




そう言えば、マルコ隊長は困った様に苦笑して。

私の頭をやんわり撫でて。

溢れて止まらない私の涙を拭って。

凄く凄く優しく微笑んで、言ってくれたんだ。





「折角早く帰れたんだ。仕方ねェから…お前ェの立てたイブプランとやらに付き合ってやるよい。」





そんな偉そうな物言いだったけど。

こっそりと、マルコ隊長と一緒に遠征した他の隊員に耳打ちされた内容は。




『イブの計画だからイブプランなんだよい!』

『もし、手間取ってイブが終わって、アイツが泣く事になったら…てめェ等全員地獄より酷ェ目に合うと思えよい!』

『死ぬ気で今日中に終わらせて、今日中に帰るぞい!』




マルコ隊長はそう言って、鬼の形相で嵐の如く仕事を片付けた、というものだった。




それを聞いた時、私はもっと酷い顔でぐちゃぐちゃに泣いた。








素直じゃない
そんな貴方だからこそ
私は素直に
想いをぶつけるんです









「んで、プラン内容何なのよ?」

「サッチ隊長、実は…イッチャイチャアハンウフンでベッドインです☆とか言っちゃったんだぜ…!」

「…お前、本物の馬鹿なの?」

「だって…!まさかマルコ隊長がOKするなんて思ってなかったし…!」

「ホラ、さっさと俺の部屋行くよい。」

「あああぁぁぁぁぁっっっっっ!!サッチ隊長!!ヘルプミィィィィィィィッッッッッ!!!!!!」

「…自業自得だっての。」









fin.








隠しページみたいなのに憧れて作ってみました!

此処まで見てくれた貴方に、メリークリスマス!!


前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ