TaLe

□CLaP 4
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※切恋
※ヒロイン視点
※お相手自由



















どうしても諦めれなかったの。





好きで。

好きで。

大好きで。





愛してた。










ザザァ…ン、なんて波の音がやさしい。





寄せては帰す。





そんな青い海からやって来ては、青い海へと帰って行く波は。

貴方そっくり。






「ねぇ、私を覚えてる?」






海へと出て行った貴方。

海賊となった貴方。

新聞を賑わす貴方。






『この島には、二度と来ねェ。』






そんな残酷な台詞をお土産に。

島を出て行く貴方。






「嫌いよ、貴方なんて。」






そう思っても。

どんなに憎んでも。



どんなに遠くへ、この想いを追いやっても。






直ぐに愛おしさは、やって来る。






「…好き、大好き。」






私の幸せを願って。

嫌われ者を演じた貴方が大好きで。






「…だから、愛してた。」






そんな舞台に立つ私は。

きちんと台本通りに。



貴方を憎んで。

貴方への愛を過去形にして。

他の男に幸せにしてもらうから。






「私は、貴方を、愛してた。」






この棒読みの台詞に隠された、私の気持ちを。


貴方だけは。



知っていて頂戴。

感じていて頂戴。

信じていて頂戴。



忘れないでいて頂戴。






「愛して、いたわ…。」






貴方に届く声は、届けてはいけない私の声。






何時の日か

貴方が私を奪いに来る

その日まで


私は

ヒロイン役を演じててあげる








お相手自由なのを書いてみました!

まぁ、一応考えていた続きでは、ちゃんと迎えに来ます。


私の中では、これクロコダイルですwww



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