TRiP

□完全なる危険フラグ
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『貧相な体だなァ。』

五月蝿い黙れ、んな事は私が一番知ってるっての。

『こんなんじゃ高値付かねェですぜ、頭。』

付かなくていいから売るな。

『昨日の海軍の船にアレあったろ?海楼石の手錠。一応アレしとけ。』

カイロウセキ?何ですかソレ?宝石か何かの手錠?わぉっ、ゴージャス。



「…ん?気が付いたみたいですせ、頭ァ。」


ヒィぃぃィィィっッッッ!!!

コイツ絶対堅気じゃないっ!

人殺してますって顔してるもんっ!

腰に獲物ぶら下がってるんですけど!銃刀所持法違反はどこ行った!?出て来い早く今すぐ!!


「おぉ、目覚めたか小娘。」


ラスボス来ちゃったんだけどぉぉぉぉぉっっっっっ!!!!

Lv1でドラゴン倒せってか?!無理だろ絶対死亡フラグ全快だろコレッ!!


ってか、何で私素っ裸!?何?犯されるフラグも立ったの?ねぇそうなの?

強姦殺人罪は重いんだぞっ!!

それ以前に殺人罪は死刑だぞっ!…若しくは無期懲役か?


「何が何だか分からねェって顔してんな…クックックッ…お前は今から売られるんだぜ?」

「いや、それは分かります。」

「あ゙ぁ゙っ?!」

「すいませんごめんなさい大変申し訳ありませんでした。」


素っ裸で謝る私…間抜け過ぎる。


何やらカシラさんは満足したんだか知らないが、下劣な笑いを残して(今思い出したが、)傍にいた部下らしい人を付き従えて出て行った。




「ゆ、め…だよね…?」




夢なら早く覚めてくれ、頼むから。




神様の馬鹿野郎ぉぉぉぉぉっっっっっ!!!!
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