∞×∞

□乙女ちっくromance
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-放課後-
横山先生のお部屋




「安田、お前さ何で俺の授業聞かないん?毎回呼び出されてるやん」

「よこちょが呼び出さなきゃ
ええんやーん」

「よこちょやなくて"横山先生"!」



「…………」
「返事せぇや!どアホ」


「なっ?!アホちゃうもん!」

「見た目からしてアホやんお前」
「よこちょやってそうやん!」
「先生なんやからアホちゃいますー」




放課後呼び出される時は
絶対こうやって
馬鹿にされる

だけど嬉しい。



"好きだから"



僕はよこちょに
こんなつもりはなかった


好きになるなんて
思ってもいなかった

あの時よこちょが
助けてくれなかったら


今の僕は存在しない



「まぁ今日は補修授業なしや」
「え?ええん?」

「そんなニコニコして言われたら
やっぱ補修やるなんか
言えるわけないやん」




「やった…」


とか言いつつ
実際は寂しい

今日よこちょと居た時間は
何分だったかな?
何時間だったかな?


そんなことを考えると
ちょっと切なくなる



告白して
伝えたいことを伝えてしまえば
スッキリして楽になることは
わかっている


だけど
もし告白して
成功しなかったら?
フラれちゃったら
今の関係が崩れてしまう


元の関係に戻れないから…

それが怖いんだ…

僕、弱虫やから…
それに
よこちょは女の人好きやし…
絶対そうやし…






「安田?なんか今日元気ないな?」
「え、そんなことないー」
「毎日こんな近距離で見てるんやから、そんくらい分かるわ」




え…
よこちょ、

なんか照れる
その発言





こういう言葉に惑わされちゃ
いけないね
僕自身を制御しなくちゃ



「毎日見てるって何やねん!」

「好きな奴おるやろ?」










「え?今なんて?」


「す・き・な・や・つ!おる?」







ほんまに毎日見られてるんやなー僕




それとも
よこちょが鋭いの?




「何で?何でそう思ったん?」



「そういう顔やったから」




「そういう顔ってなにー?」
「俺昔占い師やってたからな、
わかんねん」
「えーっ!?占い師?!すげーねよこちょ!」

「嘘に決まっとるやん。やっぱアホやな」

「アホちゃうって言っとるやーん!
…にしてもよこちょ鋭すぎんねん」


「やっぱそうなんやね」


「あ、言ってもーた///」


「ふっ(笑)何?誰だか言ってみ?」





そんなの言えるわけない




「嫌や」
「平気やってば、ほら」




このタイミングで
言っちゃっていいのかな?

だけどやっぱり…

怖いし…


「言えへん」

「じゃあさ、女か男か言ってや笑」


「え……」


「え、女やろ?」


「…………」




最悪…

僕が嘘つけないの
知ってるクセに



「えーーー!!!!男なん?!」



嫌われた…



絶対そう思った


だけど、、、



「まぁ男もありやろw恋愛なんて
男女関係ないもんなー」



「え…?」

「んー?やってさ、男が男好きになって何が悪いねん。
好きなもんは好きなんやから
仕方ないやん」

「うん」
「俺男と付き合ったこと
あるで?」


「そーなん?」




めっちゃ意外なんやけど…笑
てか普通ありえへんかw



「おん、去年くらいに生徒に告られてね
そいつ可愛ええやつやってん
やから付き合うたんやけど
そいつの友達に
そいつが男好きなんばれて
虐められて、
俺なんもしてやれなくて、
虐めに耐えられなくなって
転校してん…」



「…ん。」



「今何してんのやろ」


「連絡先は?」

「消した。忘れたかったから」

「今でも好き?」










「好きやで?」







「会えるんやったら会いたいし
抱きしめたい
あん時はごめん、ってな」




「っ、へぇー」





告白してないのに
フラれた…


聞かなきゃよかった…



「まぁ安田、好きな奴おって
それが男だったとしても




告白は絶対せぇ




やないと後悔すんで?
そんで周りのやつらに
"男好きー"とか言われたら
俺んとこ来い。強制な」




「ん、わかった…」




本当は君なんだよ?

なんでよ
気づいてほしいよ

だけどよこちょは好きな人おる

まだ引きずってる


僕は?


僕の立場は?


今更告白なんてできない

フラれるに決まってる





「でもな、安田ー。俺新しい好きなやつおんで?今」

「え?転校しちゃった子は?」

「そこまで未練ないけど
実際好きっちゃあ好きってくらいやからw」


「そーなんや…」



「俺がそいつの名前言うから
お前の好きなやつも言え」

「恥ずいから無理や」

「あかん、絶対」

「んぅー、」


「よしよし(撫で」






キュイーーーー///////ーーーーンッ


撫でられた////

もうあかん///
僕溶ける////




「ほんじゃあ俺から。」


「俺が好きになったやつは」










あんま言ってほしくない


男の子と別れたんだから
次は絶対女の子







「だ、誰?」


「国語の▲▲先生」





「…▲▲先生綺麗やもんね…」


「な!やっぱ可愛ええねん、▲▲先生は! って、何お前凹んでんの?」

「なんもない」



「じゃあ早よお前の言えや」



「んう、わかった」







二度フラれたよ




でもここまできたら
言うしかない




フラれても
もう悔いは残らないように

全部吐き出すんだ








「僕が好きなんは…y「ありがと」





「は?」



「"よこちょ" やろ?」


「なっ、何言うてんねん!」


「顔真っ赤ー、早よ言ってくれてれば良かったんに」


「何がやねん!」



「俺は▲▲先生なんかより
章大の方が好きやで?」




「しょ、章大っ…て…ングスッ」


「泣くな…」






やばいどうしよう




そう思った瞬間


僕の視界が真っ暗になる





「お前抱き心地ええな」
「知らん…っ」





僕よこちょに抱かれてる…


もうどうしよう…



幸せすぎる




「涙拭き?」





僕はよこちょに渡された
ハンカチで涙を拭いた



「綺麗なお顔が真っ赤やでー?
でもちゅーしたらもっと
赤なるかなー?
やってみよか」



「へ?っ、よっよこc「ちゅ」」






「お前の唇苺の味する」



よこちょは
僕に触れるだけのキスをすると
唇をペロッと舐めた




「///////もー!」




「真っ赤通り越して 言葉で表せん色になっとるがな笑」



「まぁ良かったやん?俺と付き合えて」



「つ、付き合ってええの?」



「ふざけてキスするやつなんかとちゃうで、俺」


「…………よこちょありがとう…」


「俺こそ」

「僕よこちょのこと大好きやった。助けてくれた時から。
しかもさっき章大って呼んでくれたから…」




「助けたっけ?
章大って呼ぶんは当たり前や
付き合うてるんやもん
やから俺んことも
他で呼んで」

「覚えてないか...ボソッ))
何て呼ぼう…
侯隆…侯…くん
侯くん?」


「っ////上目で首傾げんなや///
照れる…」


「じゃあ侯くんな!

侯くんー!」



「懐くの早い。 章大好きやで?」
「僕は愛してんでー!」

「不意打ちはアカンて///」
「侯くんやって不意打ちぎゅぅ〜
したやん」


「覚えてへん///」
「アホなんちゃう?」

「…そうかも…チュ」
「んー///認めるなー//ちゅうすんなー////」
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