秋組

□楽屋裏
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Zodiacの撮影を前に、出演者たちはそれぞれのグループに別れて本読みに入っていた。
ここは、保健室。メンバーはいつもの教師陣。
星月、陽日、水嶋がソファに座って、台詞を読み上げている。

保健係がいないので、まずい茶を入れられる者はない。

『あの事件があった時、助けてくれたのはあんただろ』
「ちょっと待て、直獅」
「ん?」
「お前、その棒読み何とかならないのか?」
「棒読み?普通に読んでるだけだぞ」
「陽日先生…授業じゃないんですから、ただ読むのではなく、感情を込めるんですよ」
「そ、そうか。意外と難しいんだな〜」





「まあ、陽日先生にはまだ無理でしょうね。…お子様ですから」

『はい、来た。カッチーン!』

「…いきなり役になりきったな」
「さすが、陽日先生」
「まぁ、俺にかかればこんなもんだ!」
「別に、褒めてませんよ?」




Leoは陽日先生、そのものですね。







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