失踪ラインハルトと疾走シスター
将軍 ラインハルト
あの女性は…。

- アザルト城の南に位置する漁村 -

やっぱりリリアーヌに似ている…だがリリアーヌならさすがに俺に気付くはず…。

連日、旅人を装って声をかけても何の反応がない…やっぱりリリアーヌじゃないのか?

今日もたくさん収穫できました。

あの〜もし。
リリ-さん。

あ、また今日もいらしてたんですか?かれこれ10日間も、毎日この漁村に来られてますけど。

え…えぇ。
まぁそうなんですよ。正確には13日目です。

ここに何か珍しいものでもあるんですか?

いっいや、そういうわけじゃ…あ!いや、そうなんです。珍しいものを探していまして…その…宝物を。

そうなんですか。
この漁村に珍しいものなんてあったかしら…宝物…う〜ん。

(ずっとここに住んでいたような口ぶり…やっぱり他人のそら似か…?)

でも…こう毎日顔を会ってるせいか…あなたとはどうも他人のような気がしなくなってきました。

えっ!そうですか!?いやぁ〜何か嬉しいな。

せっかくでるから、お茶でも飲んでいかれますか?

はっはぃぃぃ!
是非是非!




- 漁村から5km東地点 -


はぁ…遠いわね。
遠い。
本当に新種の毒魚なんているの?

クリスティーの話じゃ、この先の漁村で獲れる魚らしいけど…。

でも新種の毒なら絶対手に入れたいところだしねぇ。

ヒュッ…ドカッ!

きゃぁ!

ここから先へは行かせん。

あら…あなた。
やっぱり生きてたのね。
今さらあなたの命なんて欲しくはないわ。どこへなり消えなさいな。見逃してあげるから。

そうはいかん。
この先は通行止めだ。

戦争に負けたくせにい偉そうにしないでくれるかしら。通ると言ったら通るわよ。

あいつには人並みの幸せが必要だ。
邪魔はさせん。

はぁ?
何言ってるかわからないけど…あなた邪魔よ。どかないなら踏み潰すまでね。


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