神と戦と非日常

□1話 非日常と出会いと
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9月未明、私はいつも通りの朝を迎えた。






―――はずだった。



「……何だこれ」


いつもより明らかに重く感じた布団の上には、でっかい鎧をぶら下げた青いのと赤いの。


……誰?


「むむ…、不法侵入…?」


寝起きでよく働かない頭で考え、とりあえず起こさないようにそっとベッドから離れることに。


「……、ん……」


「!?」


起きた!青いの起きた!!

…結構世で言うイケメンじゃないか。


「……、」


青いのは、ゆっくりと起き上がると目の前にいた私を見て微笑んだ。


「Hey,cute girl」


English!?Japaneseじゃねえのか!?


「何だ」


あーこういうときに限って喧嘩腰になる…。
許してくれ、私の性だ。


「ここは…、どこだ」


あ、Japaneseじゃん。


「私の家だ。お前はどこから来た、誰だ」


私の言葉を聞くと、怪訝な顔をした青いの。


「What?アンタがここに俺たちを連れてきたんじゃねえのか?」


いやいや捕まるよ?そんなことしたら。


「違う。私が起きたら布団の上にお前らがいた」

「Oh…、こいつも一緒だったのか…、」


赤いのを揺さぶり始めた。


「うぬ……ん……、ここは……っ政んっ」


突然赤いのの口を塞いだ青いの。

…知り合いか。
私に情報が流れないようにしているってことは、余程警戒してるんだな。


「お前らはどこから来た?」


赤は私の声に反応し、バッと振り向いた。


「ぬ!?貴殿何者!」
 

おいちょっと待てそれは私の台詞だ。


「Shutup,ちょっと黙っとけ」

「しかしっ」

「いいから!」

「……承知いたした…」


戦闘態勢に入っていた赤を制するように話す青。
そしてやがてしゅんと子犬のようになった赤いの。何だこいつは。

…とりあえず。


「もう一度聞く、お前らはどこから来た?」



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