読み物《短編》
□紅茶と君
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〜♪〜♪〜♪
君がお気に入りのクッキーに、あぁそれから紅茶。
コポコポと湯が注がれ、湯気と共に紅茶葉の香りが立ち上る。
今日はどんな話を持って来てくれるのかねぇ。君を待ちながらするお茶の用意は楽しくて自然に口元が緩んでしまうよ。
さて、そろそろ時間だねぇ。
この店に時計なんてないけど小生には君が来るタイミングがちゃんと分かるのさ。
何故かって?ヒッヒッヒッ……
おっと、来たようだよ。小生の可愛いお客さんがね。
さぁ、今日も極上の時間を――。