Duty デューティ

□8話 共同生活
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「ハロー!Hello!はろー!理真ちゃーん?」
 理真の家の門に入り、ドアの前でセナは1人、叫んでいた。

「あ。チャイムあったのか。…ピンポーン!」
「何で押しながら口で言うの!?気持ち悪い!」
 ドアを開けた理真に軽蔑の目を向けられた。

「…オレ気持ち悪い?」
「別に気持ち悪いっては…」
「言ったじゃん。今。」

 彼がこれで18歳なのだから驚く。
精神年齢は5歳にも満たないはずだ。
「荷物まとまった?」
「あ…それが。」
「どれどれ。」

 セナは玄関に置いてある3つのバックに目をやった。
「2つに減らそうと思ったんだけど、なかなか難しくて。」
「いいじゃん1つや2つ、3つや4つ。」

 軽くセナは言うと、3つのボストンバックを持ち上げた。
「でも、結構せまかったじゃん。セナたちの住んでる所。」
「いや。案外大丈夫だと思うよ?」
「え…無理だよ。」
「んじゃ、オレのものを捨てれば大丈夫だよ。」

 なぜ彼はこんなにも自分のものを捨てると簡単に言えるのだ?
「オレ夜、眠れなかったんだよね。」
「どうして?」
「ウキウキし過ぎて。鼻血まで出たよ。」

…。
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