Duty デューティ
□16話 最後のアンドロイド
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ふとカレンダーに目をやると、明日は補習だった。
既に私は1度、補習を休んでしまっている。
これ以上休めばきっと勉強も分からなくなってしまう。
…かったるい。行きたくない。
大切な人を2人も失って、好きだった人に嫌われたのに、明るく振る舞って補習に行くなど、馬鹿みたいだ。
私には落ち込む権利がある。
休んでも別にいいや。
しばらく横になっていて思った。
明日、補習の帰りに林田の所に寄るのはどうだろうか。
林田のいるビルは、セナとマウンテンバイクでお祭りから帰って来る途中に教えてもらっていた。
今一番大切なのはセナがこのマンションに来ることではなく、セナがあそこまで変貌してしまった理由を私が知ることだ。
彼からチャンスを貰うのではく、私からチャンスを奪いにいかなければ。
林田に…聞かなければ。