12/31の日記

12:49
つづきなはなし
---------------
そう言われると何も言えなくなってしまう。
ずっと、白華は私のことを想っていてくれてたんだ。忘れてしまっていても、心の奥で、ずっと私を待っていたんだ。
例え記憶で此処での過去があったとしても、それは誰かの造りものだ。
彼は確かに私を刺し、私は彼に殺されることを選んだ。その過去が真実であり、別れ。
彼は私を殺したことをずっと夢に見て、私を忘れずにいてくれた。彼がどれくらいの時をこの世界で暮らしていたかわからないが、それは決して一日二日ではなく、長い時間だったろう。


「………仕方ないな」


「今日だけだから」とわざとらしいため息を吐いて、笑う。もしかしたら自分も白華に触れてもらうのを待っていたのかもしれない。そう、思いながら。
白華がそっと唇を重ねる。優しいキスは言葉よりも雄弁に、私に語ってくれた。白華が、今だって私を大切にしてくれてること。


「イヤって言ってもやめないよ」

「いいよ。白華がしたいなら、好きなだけ触って」

「なーんかそう言われるとこっちが照れちゃいそうだなァ……今日の呼春、積極的だね」


もしかしてしてほしいの?少し的を得ている発言に、私ははぐらかすようにさあね、と答える。
してほしい、なんて答えたらただの欲求不満の変態じゃないか。

首筋を這うように白華のキスが落ちる。既にはだけていた上着は剥ぎ取られ、ワンピースは上だけぬがされる。背中に腕が回り、背中のホックを外そうとする。


***

続きます。
既にここまでの描写で恥ずかしくて死んじゃいそうなワタクシ。

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ