□真田家食遊記
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信州・上田城

佐助:旦那ー、ご飯できましたよー。
幸村:…………。
佐助:…なんですかその顔は。
幸村:…また蕎麦か。
佐助:しょうがないでしょーが。ウチは貧乏なんだから。
幸村:………。
…なぁ佐助、先日お館さまの屋敷に行った折食べた鍋を覚えておるか。
佐助:あー、ほうとう?でも駄目ですよ。ウチはお館さまみたいに鍋やらアワビやら食べるような余裕は無いですよ。
幸村:えぇー
佐助:えぇーじゃない!ウチは蕎麦食って、足りない分はひたすらモヤシ食って我慢する!
幸村:嫌だァァァァッ!!モヤシも蕎麦も見とうないぃぃぃぃッ!!(バターンバターンッ)←転げ回ってる
佐助:あ゙ーもぉ…。我が儘言わないでくださいよ旦那ァ。ウチにはあんな食材揃わないですってば…。
幸村:………。
! 佐助、変身しろ!
佐助:は?
幸村:食材が無いなら自分の足で採りに行けば良いのだ!ほら、前田の奥方みたいに変身して…
佐助:アホでしょあんた。
幸村:よし、そうと決まれば、早速これに着替えろ!(バッ)←どこからか服取り出した
佐助:はぁ!?嫌ですよそんな破廉恥な服!なんで俺がメイドの恰好しなきゃいけないんですかッ!つーかなんでそんな服持ってんスかあんた!?
幸村:細かいことは気にするな!忍たる者、主の命には黙って従わぬか!
さぁ、脱げ佐助ェッ!(バターンッ)←押し倒した
佐助:ひいぃッ!?

―――んで

佐助:………。
幸村:なかなか似合っておるではないか佐助!
佐助:嬉しくないです…
幸村:本当はそのメイド服は政宗殿の為に作ったのだが…まぁ良い!では早速出かけるぞ!
佐助:この格好で馬乗るのキツいわ〜…
幸村:もちろん二ケツで乗るぞ!
佐助:えぇぇ…そこまで再現しなくても…
幸村:俺の趣味でやりたいだけだから気にするな!
佐助:何か言っちゃってるしこの人〜…
じゃあ俺後ろで…
幸村:何を言っておるのだっ!お前は前だ!
佐助:旦那後ろでハァハァ言いそうだからやだ〜…
幸村:なッ…!言わぬわ!ハァハァなど言わぬわ!!
佐助:じゃあ何さ…げへへとでも言うのかい…?
幸村:そのような事言わぬと言っているだろ!言うとすれば、「佐助ぇ〜…お前の躰は俺の物だぞ〜…イヒヒヒ…」ぐらいしか言わぬわ!
佐助:一回死んでくれ旦那!キモすぎるよ…ッ!!
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