夢小説二

□衝動
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 黒髪は色素が抜け落ちて白銀へと変じ、血のような緋色の瞳を月明かりが妖しく照らした。

吸血衝動を抑えられなくなった斎藤さんに、私は自ら首筋に傷を付け血を与えた。

「……吸ってください…」

斎藤さんの顔が背後から首筋に埋められ、荒い息が耳元に掛かる。

「…んっ…」

私が傷付けた場所ではなく、不意に耳朶が口に含まれ、声が漏れる。

耳朶を舐めては甘噛みし、熱い吐息と共に濡れた舌が耳の中まで入ってくる。

「…っあ……はやく…吸って…くださ…い……、零れる……んぅ…」

首筋を流れ落ちる血を斎藤さんにねっとりと舐めあげられ、背筋を這い上がる快感にゾクゾクと身体が顫えた。

白銀の髪が頬を撫で、耳元で甘く低い囁きが聞こえる。

「…もっと…、千鶴を味わいたい…」

着崩れた着物の襟を乱して、斎藤さんの手が胸元に触れた。

乳房を掌に包まれ揉みしだかれると、肌に伝わる手袋の異質な感触が、私を淫らに昂らせた。

「…ん…んっ……ぁ…」

曲線の頂は茱萸の実の様に硬く尖り、それをくりくりと指で抉られると、私は首を仰け反らせて身悶えた。

その間ももう一方の手は下肢へ滑り、着物の裾を割って太腿に触れた。

「…あぁ……んぅ…っ」

両脚の間に斎藤さんの長い脚が割り込み脚を開かされると、内股の奥に冷たい感触が触れる。

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