夢小説二
□赤縄
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「……はぁ…っ…」
私の身体は大きく逞しい体躯の上で、激しく上下に揺さぶられていた。
荒い呼吸と共に堪えきれない喘ぎが口唇から洩れる。
下肢から広がる熱が身体中を覆い尽くし、このまま溶けてしまうんじゃないかと思った。
「…あぁ…ん、…あ…あ…っ」
私の下で、私の太腿を掴んでは腰を打ち付けていた左之助さんが上体を起こし、私のお尻を左右に広げるようにして抱えた。
「…はぁ…あ…っ!」
蕩けそうなほどに愛蜜を滴らせる濡れた蜜壺が、ずぶずぶと左之助さんの全てを呑み込んでゆく…。
左之助さんが軽く腰を突き上げると、一層奥まで届いた大きな猛りが最奥をグリグリと刺激し、私の身体は大きく撓った。
「…あぁ…っ、そんなにしたら…こわれちゃぅ…う…ッ」
「…千鶴…っ、千鶴…」
激しく律動を繰り返しながら、息を荒げて左之助さんが私の名を呼ぶ。
耳にかかる左之助さんの熱い吐息と甘く低い声が、私を更なる高みへと誘う。
「…あぁ…あ、……さのすけ…さん…ん…ッ!」
その声にこたえるように、私はその逞しい首縋り付き、愛しい人の名を呼びながら絶頂に達した。
「……左之助さん…。これからお勤めがあるのに…こんなことしてて…、いいんですか?」
朝から左之助さんに抱かれ意識が遠退きそうなほど乱されてしまった私は、逞しい胸に頬を寄せながら、私を抱き締めたまま離そうとしない左之助さんに上目遣いで訴えた。
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