双子の誠

□大阪相撲
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そんなこんなで一日が始まった。


風と水は広間で朝御飯を食べていた。


今日の献立は玄米に沢庵、味噌汁、壬生漬けのようだ。


風は山南の膝上、水は佐々木の隣に座っている。




風「………………………」

風は玄米少しと沢庵をかじって味噌汁を少々飲んだだけだった。


それを見た山南は顔を険しくし風に食べさせようとしている。


山南「……………風きちんと全部食べなさい」


風「……………………」

だが風は頑として食べさせようとしない。


それを見かねた土方はかなり棒読みで風に聞こえるようにこう言った。


土方「あーそう言えば明日から山南さんは大阪に行くみたいだなー。
風も連れて行きたいが飯を全部食えないようなら大阪に連れて行けないなー」


それにピクッと反応した風が面白かったのか土方の棒読みが面白かったのか分からないが沖田も土方乗った。


沖田「土方さんその大阪の件ですが行く方は誰々居るのですか?」


土方「ああ、近藤さんと芹沢さんとか色々だ」


沖田「ヘーそうなんですか。では風さんは行けないのですか?」


土方「まあな」


沖田「風さん残念ですね〜山南さんと大阪に行けないなんて」


沖田は「ねぇ?風さん」と風に話を振る。


風はすかさず鋭い目付きでこう言った。


風「………何を言っている。飯ぐらい全部食える……………それに山南さんと離れる訳無いだろ……」
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