双子の誠
□水の1日【水目線】
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そして今日もまた………。
風「嫌や〜秋刀魚何て嫌いだ〜絶対食わねェぜ!!」
と騒ぐ始末。
僕は説得を試みたが無理だった。
風は此処四年位い前から好きだった物を全部奪われて暗い中で長年過ごし、余り食事も採らせてくれなかったのだから体が食べ物に拒絶するのも無理は無い。
水「風食べないと本多忠勝みたくなれないよ?それでもええの?」
風は本多忠勝と言う名前に反応し「う〜」と唸っていた。
ついでに風は戦国最強と詠われた本多忠勝が大好きだ。
結局見かねた山南さんは風においでおいでをし、風を山南さんの膝に座らせ山南さんに食べさせてもらっていた。
二人を見ているとあの人と重なりいつか風がまた壊れるんじゃ無いかと不安になった。
僕はそんな訳無いと頭を振り考えを打ち消した。