双子の誠
□屯所と双子
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土方はその声を聞き、青筋を浮かべ
土方「総司ィィ!風ゥゥ!お前らそこに直れェェェェェェェ!!」
それを聞いた風ゥゥ!事【本城風】は
風「クスッ♪土方さん、いや豊玉さん♪あの句左之に言ったらどうなるんでしょう」
風は土方を脅した。
そして総司嫌沖田も風といっしょにかなり棒読みで驚いたフリをしながら言葉を咬ました。(因に、豊玉とは風水沖田山南の四人が知っている土方を脅す秘密の合言葉だった。水と山南は使わないが)
沖田「あぁ!!風さんそれ知ってたんですか!?私は一番『梅の花一輪咲いても梅はう「だぁぁぁぁ!!」なにするんですか土方さん」
土方は光の早さで沖田の言葉を煽った。
水事【本城水】はオロオロしながら三人の漫才みたいなやり取りを見守っていた。土方はもう無駄だと諦め、水に半泣きのウルウル瞳で
土方「水ぃ〜。総司と風を止めてくれぇ〜」
小首を傾げ上目遣いで頼んだ。
水は水で内心(キモッ!!大のおとなが上目遣いって!!)と毒を吐いていた。
だが風は水の双子の妹なので風の恐ろしさも重々承知、
水「風と沖田さん、土方さんが可哀想です。それに速く広間に行かないと雪姉が怒りますよ」
雪姉とは土方や壬生浪士組幹部でも頭が上がらない女中の事である。
沖田「あ〜そうですね〜」
風「ふ〜ん。で?」
沖田は冷や汗だらだらで風は雪が嫌いなのでいつもの無表情で眉間に皺が寄っている。
水は溜め息を吐き、風の頭を撫で優しく聞いた。
水「今日はご飯食べれる?」
風は無言で道場に走り去った。