双子の誠
□屯所と双子
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1863文久3年京――――――
場所は、かの有名な鬼の副長こと土方歳三の部屋前。
そこには顔のそっくりな子供が二人、その先頭には浅黒鮃顔の青年がニヤリと笑い部屋の障子をそろりそろりと開け勢い良く
「トォ!!」ドカ
そう、膝で鬼の鳩尾に突っ込んだのであった。
勿論、全体重をかけたので
「ヘブシ!!!そ、総司ィィィィ!!」
こうなる訳だった。
その光景を先頭にいた総司と呼ばれた青年は楽しそうに
総司「あはは♪ほんと土方さんは低血圧ですね♪」
笑っていた。
もう一人の子供は不気味に
「フフフッ♪そのまま地獄に……」
恐ろしい事を言っている。
片方の子供は冷や汗だらだらで
「ッちょ!!風アカン!んなこといっちゃ駄目ェェ!!沖田さんも!!」
早口で叫んでいた。