SCHOOL LIFE 長編
□03:彼女を護る気高き神鳥と
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『外に出れるか?』
話がしたいんだ。
03:彼女を護る気高き神鳥と
やがて昼食は終わり、異様に長い昼休みに移った。
柚梨は妙や神楽と席は離れている。
お弁当を鞄にしまったりするために、三人とも自席に戻った。
お弁当をしまいながら一息ついていると、左腕にチクリと小さな痛みを感じた。
左腕に無感情な目をやったが、何も変化はなかった。
『外に、出れるか? 話がしたい』
────私を護る気高き神鳥の声。
柚梨の耳のみに入った根源の見えない低い声に、本人は驚かなかった。
回りにバレないように頷いて、立ち上がった。
途中、妙や神楽を含め数人の生徒に話しかけられたが、適当に返事をした。
柚梨は校庭の裏の、少し暗くて木の多い場所に入った。