夢小説

□kissの意味
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学園/政宗/甘甘





まだ7月というのに太陽がギラギラとしていた。



「明日からは夏休みだ。くれぐれも……」



担任がこれからのことについてしゃべってい
る。


暑苦しいな…。



「…以上だ!夏休みを楽しんでこい。」




担任の長い話が終わった。

ようやく私たちの長い休みが始まる。



そう、夏休みが。
明日から始まる。



担任の話が終わり、私はそそくさと教室を出て
意外と涼しい玄関で座りぼーっとしていた。




「(夏休みかぁ…楽しいんだろうな。)」




楽しみもあったが、何かひとつ心にイヤなことがあった。



「(けど、夏休みになると政宗にあんまり会え
なくなるんだ…。)」



恋人、政宗と会えなくなってしまうこと。



唯一、会えたのが学校であって夏休みになると学校に用事がなく2人は会えなくなる。


そして、政宗も忙しくなる。



尚更、2人は会いたくても会えないのだった。



そして、今日は友達との用事があり一緒に帰られなかった。




「(断れば良かったかな?けど…)」



いろんな思いが混ざっていた頭の中。





頭上に黒い影が迫ってきていた。





私はそれに気づき、頭を上げた。






とても見覚えのある顔。




右目に眼帯の今、考えていた人。だった。




どんどんと迫ってくる愛しい人。




名前を呼ぼうとした。が





「政む―――」




時が止まるようだった。




彼のキスによってその言葉は途切れさせられてしまった。





状況に追い付いていない私を眺め、政宗は小さく微笑んだ。






彼は颯爽と玄関をあとにした。





未だに私の頭は状況に追い付いていなかった。





kissの意味


(なぜ、)
(ここでキスしたんだろう?)

(“何もない日は必ず会いに行くからな”)


愛しき人から
小さなメールが一通受信された。




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