運狂
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「んー……キャラ弁食いたかっ…」
あれ?
なんか自分しゃべってね?
植物のあの独特の匂いがしている
涼しい風…
肌に当たっている
と、いうことは……
「私!死んでなぁぁ−−ぁいぃ!!!」
唯希は目を開け、大きく立ち上がった
けれど、彼女にとって初めて見る場所だった。
「……ここどこデスか?あの時確かに車に引かれていたと思うんだけど。」
うーん…と胸の前で手を組んだ
ひらめいたように彼女の顔は明るくなった
「ままままさか!?」
「これは、トリップなのではΣ??
けどねぇ、本来絶対にないことだし…いやそうだったらいいなぁ…。」
トリップしてきてしまったということが彼女に分かってしまう時が、刻々と近づいてきた