夢小説

□喜びと悲しみが交錯
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この時代は違う










目を開けたら











あの時の戦国ではなくなっていた


























「半兵衛、ここ分からないんだけど…」

「……またかい?なまえ」

「なっ!?!あ、あんたとはちがって頭よくないから!」

「フフ…そうだね」

「笑うなっ!!」








俗に言う転生、だった


あの時とは違い、平和な日々を送っている


けれど、

何か物足りない感じがする










「半兵衛、なまえ」

「どこ行ってたんだい、秀吉?」

「……………ねねのところだ」

「キャー!新婚みたいにラブラブちゃってるー」

「なまえの低脳な頭でからかうと秀吉が怒るよ」












一言どころか全部余計だ!!!

なんて、僕に対して怒ってるなまえ




その横でため息をしながらも

少し微笑んでいる秀吉






ああ、もう違うんだ


あの頃の関係ではなかった














「………半兵衛?」

「秀吉、」

「悩み事かな〜?

このなまえ様に相談してみ」

「……君は本当に馬鹿すぎる」

「はぁぁああ!?!」






















(なまえ!!!)

(………半兵衛…さ、ま?)

(しゃべるな!!血が出てくるだろう!!!)

(なまえ、に悔い……はあり、ません)

(もう、口を閉じたまえ………!!)

(願わく、ば…半兵衛様と、秀吉様のつくる日の本を…この、目で)








なまえは城を急襲してきた軍によって

失われた、たった一人の死亡者




他の者を助け、なまえだけが犠牲になった








悔しかった

苦しかった

黒い感情が腹の底から湧いているようだった











そんな感情を持ったまま



新たな世界で彼女に出会った

















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甘くさせようとしたら
暗くなったぞ、オイ←
続きそうな…(´・ω・`)



2012.3.6

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