☆book☆

□豪円
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2月14日。
今日はバレンタインデー。

たくさんの男が一番そわそわする日。

豪「円堂、おはよう。」

円「豪炎寺!おはよう!」

円堂はいつものように無邪気な笑顔を見せる。

不覚にも、その表情に胸が高鳴る。

・・・パカッ。


靴箱をいつものように開けた。


ドザザッ!!


すると、どうやっていれたのかも謎なぐらいのチョコレートが勢い良く落ちてきた。

円「・・・ハハハッ!!そっかぁ、今日はバレンタインデーか!豪炎寺すげーな!」

綺麗にラッピングされている箱たちを見て、円堂が笑う。

豪「そう言うお前はどうなんだ。」

円「母ちゃんに一個貰って、秋にも貰ったな!!」

そう言いながら、円堂が自分の靴箱を開けた。

パカッ。


ザザッ!



円「ぅわっ!?」

ビックリして倒れそうになった円堂を俺は支えた。

豪「大丈夫か?」

円「あ、あぁ。でも何でこんなに入ってんだ?入れ間違えたのかな?」

超がつくほど鈍感な円堂は自分がモテているということに気付いていないらしい。

その証拠に隣のやつの所にせっせとそのチョコレートを詰めている。

円「よっ・・・んしょ・・・はぁ、これどうやって入れたんだぁ?;;」

いい加減その鈍感な性格治らないか・・?

と、思うやつも多いだろう。




・・・まぁ、俺もその一人なんだが・・。
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