企画・御礼小説

□【第五弾】過去拍手御礼小説
3ページ/3ページ

.

「美、咲…」



顔を上げると
美咲の姿が見えなかった




ベッドに近づくと
美咲はすでに
規則の良い寝息を立てて
横になっていた





「みさ…」




俺は
衝動的に
美咲を抱き締めた




なぜなら

美咲の瞳から
涙が出ていたからだ




俺は美咲の
家庭事情を知っている

だからこそ
今日招待したんだ



美咲に
楽しんでもらいたいと
思ったから





「美咲、ごめん…」



でも逆に
寂しさを
増長させてしまった
かもしれない




俺は
美咲の髪を撫でた


シャンプーの良い匂いが
漂ってくる



でも
何故か先程とは異なり
疚しい気持ちは
起きなかった







今日位は
美咲を抱き締めながら寝ても

許されるだろう


.
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ