Short story
□花言葉
2ページ/2ページ
その後色々菊と話をしたりして結局時間になってしまった。
「また、いつでも来てくださいね。」
「ああ。またな。」
また、と言っても明日会議で会えるのだか。
アーサーが家に戻るとすぐPCの電源を入れて「スプレーキク」の花言葉を調べた。
するとアーサーは菊がここにいるわけでもないのに赤くなってしまった。
そしてもう一度確かめるように画面を見るとそこには....
「私はあなたを愛します....って....」
その後アーサーはしばらく赤くなっていたが、
俺は紳士だからな!と言い聞かせやっとこらえた。
「そんなに俺の事思っていてくれたんだな。」
アーサーは嬉しそうに目を細めた。
そして次の日、世界会議場で。
「菊。」
「あ、アーサーさん。」
「昨日はありがとうな。」
「いえ、こちらこそ。来てくださってありがとうございました。」
「菊」
「はい?」
ぎゅっ
アーサーは菊を優しく抱きしめた。
そして菊の耳元で囁いた。
「i love you」
その後菊が、会議にまともに参加できなかった理由を2人以外誰も知らなかった。