Short story
□君に嘘は通用しない
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「……………貴方って人は、本当に最低な人ですね………!」
「は!?何でそうなるんだよ!」
「最低以外の何者でもないじゃないですか」
「っ…………最低で悪かったな!」
「では、私は出ていきます、ごゆっくりしていってください、ね!」
ピシャン!
そういってドアが勢い良く閉められる。
”ね”を強調して言わなくてもいいだろ……別に………
菊だって悪いんだ。
俺の事最低とか言うし……でも、俺も言い過ぎた。分かってるそんなの。
もとはといえば俺が悪い。
ああああぁぁああ!
何で俺はこんなに憎まれ口を叩くことしか出来ないのだろう……
直したいと思う。が直せないんだな、これが。
……てか直したらキャラかわっちゃうだろ!?
…………あああああああああ!
もう俺何言ってんだよ…………!
絶対これ菊に嫌われたな…うん、そうだ。
我ながら思い込み激しいと思うが、まぁ、それも仕方ない。……なくないよな。
うん、なくなくなくない?
なくなくなくなくなくなくない??
あれ、どっちだ?あぁ、まぁいいや。
こんな時俺の救世主=(妖精さん)来ないかな……
べっ、別に友達居ないとかそう言うわけじゃ(ry)
ただたんに…………………あれ、なんだっけ?
あああああああああ!もういい!わかんねぇ!
……というわけで俺は今菊の家に居る。
遊びに来たんだけどな………こんな結果になるとは………
俺が菊ん家の台所をうろちょろしていたその時!歴史は動いた!
ガラッ
「救世主!?=(妖精さん)」
「へ……………?」
俺は踊る気持ちを抑えて(実際抑えきれていないが)玄関先に目を向ける。
っとそこにいたのは………
「…………なんだ、お前か髭面。」
俺の腐れ縁、フランシスだった……
「なっ………!会ってすぐそれ!?いい加減やめようか!?」
「けっ、止める気なんて0.3のシャーペンの芯これっぽっちも思ってねぇし」
「お前、結構うざいのな。」
「お前のほうがうぜぇよ」
「あっ、そう。救世主だと勘違いした馬鹿にいわれたくないなぁ〜?」
「っ…………(イラッ☆)」
「まぁまぁ、そう怒るなって。俺菊ちゃん家遊びに来たのに本人いないってどういう事よ?」
「……喧嘩……しちまったんだよ」
「ほう……?喧嘩………」
「けっ、悪いか!」
「んなこといってないって。…で?どっちが悪いの?」
う゛ッ…こいつは何でこういうところ鋭いんだ…
本当腐れ縁は怖いな…なんて。
「俺だよ。」
「…………ふーん……そうなんだ?」
「………………」
何だよ!その目は!!
哀れむような目で見んじゃねぇ!!!
「じゃあさ?」
「………じゃあ?」
「倒れちゃうってのはどうよ?」
「―――――は?」
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