Short story

□君に嘘は通用しない
1ページ/5ページ

「……………貴方って人は、本当に最低な人ですね………!」

「は!?何でそうなるんだよ!」

「最低以外の何者でもないじゃないですか」

「っ…………最低で悪かったな!」

「では、私は出ていきます、ごゆっくりしていってください、ね!」

ピシャン!

そういってドアが勢い良く閉められる。
”ね”を強調して言わなくてもいいだろ……別に………
菊だって悪いんだ。
俺の事最低とか言うし……でも、俺も言い過ぎた。分かってるそんなの。
もとはといえば俺が悪い。

ああああぁぁああ!
何で俺はこんなに憎まれ口を叩くことしか出来ないのだろう……
直したいと思う。が直せないんだな、これが。

……てか直したらキャラかわっちゃうだろ!?
…………あああああああああ!
もう俺何言ってんだよ…………!

絶対これ菊に嫌われたな…うん、そうだ。
我ながら思い込み激しいと思うが、まぁ、それも仕方ない。……なくないよな。
うん、なくなくなくない?
なくなくなくなくなくなくない??
あれ、どっちだ?あぁ、まぁいいや。

こんな時俺の救世主=(妖精さん)来ないかな……
べっ、別に友達居ないとかそう言うわけじゃ(ry)
ただたんに…………………あれ、なんだっけ?
あああああああああ!もういい!わかんねぇ!

……というわけで俺は今菊の家に居る。
遊びに来たんだけどな………こんな結果になるとは………

俺が菊ん家の台所をうろちょろしていたその時!歴史は動いた!

ガラッ

「救世主!?=(妖精さん)」

「へ……………?」

俺は踊る気持ちを抑えて(実際抑えきれていないが)玄関先に目を向ける。
っとそこにいたのは………

「…………なんだ、お前か髭面。」

俺の腐れ縁、フランシスだった……

「なっ………!会ってすぐそれ!?いい加減やめようか!?」

「けっ、止める気なんて0.3のシャーペンの芯これっぽっちも思ってねぇし」

「お前、結構うざいのな。」

「お前のほうがうぜぇよ」

「あっ、そう。救世主だと勘違いした馬鹿にいわれたくないなぁ〜?」

「っ…………(イラッ☆)」

「まぁまぁ、そう怒るなって。俺菊ちゃん家遊びに来たのに本人いないってどういう事よ?」

「……喧嘩……しちまったんだよ」

「ほう……?喧嘩………」

「けっ、悪いか!」

「んなこといってないって。…で?どっちが悪いの?」

う゛ッ…こいつは何でこういうところ鋭いんだ…
本当腐れ縁は怖いな…なんて。

「俺だよ。」

「…………ふーん……そうなんだ?」

「………………」

何だよ!その目は!!
哀れむような目で見んじゃねぇ!!!

「じゃあさ?」

「………じゃあ?」

「倒れちゃうってのはどうよ?」

「―――――は?」




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ