千と千尋の神隠し

□Meet again
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「千尋─!またラブレターもらったんだって?」
「まぁ…。」
「また断っちゃうの?勿体ない」
「勿体ないって…」
「そんなにモテるのに恋人作らないなんて、勿体ないよ」
「だって、わたしには好きな人がいるんだもん」
「なんだけ、綺麗で優しくて強くて、千尋のことを大切に思ってくれる人だっけ」
「そうよ、わかってるなら聞かないでよ」
「千尋、怒らないでよ─」
「怒ってない、怒ってないよ」
「ありがとう、千尋」


 キーン─…コーン
     カーン…コーン

「ほら、座れ!HR始めるぞ」

「じゃまたあとでね」
「うん」


「今日は転校生を紹介するぞ」


 ザワッ─……。
一瞬クラスがざわめく

スッ…と扉が開き
一人の男子生徒が入ってくる

緑濃の少し長めの髪
とてもきれいな顔立ちで
人ではなく、神様のよう

神様……ハク?

その出で立ちはハクそっくりだった


「自己紹介お願いできるかな」
「はい、私は 速水琥珀 です。千尋に逢うためにここまできました」

みんなが一斉にわたしの方を見る

え?わたしに逢いに?ハク?
混乱していた。

「ハク?ハクなの…?」
「遅くなってごめん、そなたに逢いたかったよ千尋」
「私もよ、ハク…!ずっと待ってたよ」
「ありがとう、もう離れたりはしないから」
「うん…!ハク大好き」
「わたしもだよ」


久しぶりにみたハクの微笑みはとても眩しくて、
私の目からは涙が止まらなかった
















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