元々はね。

□魔女とカエルと・・・
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「何でお前がここにいんの?」

ベルフェゴールが聞いてきた。

「ちょっとワケありでね。フラン、借りるから。」

「何でミーなんですかー?」

フランが文句を言う。

「つべこべ言わない!!」

ドロップはフランの腕をつかみ、玄関の方へ歩いていく。

「どこへ連れて行く気なんですかー?」

「・・・・・。」

そう聞かれても黙っていた。

そして、何か言い始めた。

「外へつながる異次元のトビラよ・・・・・。
 いまこそ我の前に姿を現せ。
 ゲート・オープン・解放・・・・・・・!!!!!!!」

ドロップが呪文らしきものが言い終わった時

とても大きなトビラが現れた。

「・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!」

ここにいる全員があぜんとしている。

だが、ドロップは驚いてもいなかった。

ーギギギィィィィィィッッッッ!!!!!!

トビラが開いた。

「つーことでフラン借りるよ〜。」

それだけ言い残しトビラに吸い込まれた行った。

「えっ?!何なんですかー?!これー?!」

もちろんフランも一緒に。

そしてトビラは消えていた。

「・・・・・・・・・?!何だったんだ・・・・。今の・・・?!」

何が何だか分からないまま、時は過ぎて行った。

一方そのころ2人は、トビラの回廊を歩いていた。

そこは静かで真っ暗の場所だった。

沈黙に耐えきれなかったのか、フランがしゃべりかけてきた。

「何なんですかー?!
 さっきのトビラとか分けわかんないんですけどー?!」
 
「あ〜・・・。あれ?あのトビラは、異次元空間から出していたの。
 それはこの世からは見えない、でもどこかに必ず存在
 しているの。で、そこの世界をいじくれるのは、
 魔術師だけなの。
 こんな感じでわかった?」

「この世に存在していて見えないなんて、
 まるであの世みたいですねー。

「なるほど。あの世か。結構おもしろいこと言うじゃない?
 確かにそうかもねー。あぁ、もうすぐ出口がみえてきた。」

少しだけだったが、光が目の前に差し込んでいた。

「じゃ、開けるよ。」

ーガチャッ。トビラが開いた。
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