短編集
□真実の霧
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ートタタタタタッ!
「おや・・・?もうそろそろですかねぇ・・・・。」
ここは黒曜中・生徒会室。
日が傾いて来た頃、彼女はやって来た。
ーガラッ!
勢い良くドアが開かれ、
「すみません!生徒会長はっ・・・・」
「クフフフフ・・・・。ここですよ。」
ある一人の女子生徒が駆け込んで来た。
「あ・・・すみません。樺会長。」
「いいえ。問題ありませんよ。」
樺会長・・・・いや、真の六道骸が出迎えた。
最近元生徒会長の日辻が暴力事件を起こしたため、
今は彼の代わりに六道骸が黒曜中を仕切っているのだ。
「あのっ・・・・!
聞きたい事があるんですがっ・・・・!」
「えぇ。いいですよ。ちょうど僕だけですし。」
「ありがとうございます!
私は日辻真家(まか)って言います!」
「おや・・・・?
『日辻』ってもしかして・・・。」
「はい!元生徒会長・『日辻真人』の妹です!」
「なるほど・・・。
まぁ、とりあえず・・・・座りましょう。」
近くにあったパイプ椅子を2脚持っていき、
向かい合わせに座った。