短篇

□依存
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「ゆの」

少し泣きそうな、ではないけど…
いつもより少し寂しそうな声で、レンは私をぎゅ、と抱き締めた


『どうしたの、レン』

どうしたの、なんて
聞かなくても分かってるのに


「うん。君が…ゆのがどこかへ行ってしまわないように、抱き締めてるんだ」


いつもと同じ答え
でも、好きだなぁ、
何もかも

『私は逃げないよ、レン。だってほら、こんなにも愛してるのに』



好き
好きよ、レン

「俺も、愛してるよゆの」

そっと、優しいくちづけ




愛してる

愛してる、心から





『ずっと、一緒にいてね、レン』






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