泡沫奇譚

□序章
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――時は昔々の話で御座います



ある都に
一人の若者が居りました。

その若者の名は


         市瀬 聡一


聡一は妖怪狩り
1代目にあたる者

妖怪狩りまたはこう呼ばれました

妖狩人


聡一は夜の都を走り
都の周りを音も無く走り陰陽師より早く暴れる妖怪を殺して行くのです

妖怪を狩る姿は夜の月に照らされ恐ろしいほど美しくそして残酷でした


そして朝方になれば妖怪と戦っていたとは思えないほど綺麗な格好をして帰ってくるのでした



ある日一人の赤ん坊を左腕に抱えそして右腕には怪しく光る刀を握りしめて戻って来ました


この物語は不思議な不思議な赤ん坊と怪しく光る刀の行く末を見つめて行く物語

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