捧げもの小説

□救助隊キジの大晦日
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今、エスケープ達は基地の中で暖を取りながらみかんを全員が食べている。

そう、今日は12月31日・・・大晦日である・・・。


「しかし、やっぱ大晦日はひまだな〜

年を越すまで起きてるのってだるいんだよな〜」

「でも、いいじゃん。

明日になればポケモン救助隊連盟からお年玉が配達されるんだから」

「ああ、でも驚いたぜここクリスマスがないのに大晦日と正月はあったんだな・・・」

「まあ、一応ここにも日付っていうものはあるからね・・・まあ、エスケープの言ってるものとは少し違うけどね・・・」

「ビビビ! エスケープ、ダネー、蜂目姐サン、耳福姐サン、ソウ言エバ今日ノ朝ポストニ入ッテイタ木ノ実ッテ食ベタノカ?」

「いいや、まだだよ」

「ああ・・・ダネー、そう言えばあの木の実ってなんなんだ?」

「ああ、そっかエスケープは知らないんだったね・・・あれはトリコエって言う木の実で年を越すときに食べるって言う木の実なんだ・・・」

「へえ〜」

「確かエスケープのところは木の実で蕎麦って言う食べ物を作るんだよね?」

「ああ、あれ結構手間かかるけどやっぱりその分旨いぜ! 

ところで、今何時だ?」

「11時55分なり。

ここからは静かに年が明けるのを待つなり」

「そうだな〜」

 全員がまた静まり、みかんを食べ始める。

そうして大晦日が終わる時間は刻々と近づき、そして・・・

ホオオオオオォォォォォ!!!

何羽ものヨルノズクとホーホーの鳴き声が聞こえる・・・。

年が明けたのを示しているのだ。

日付が1月1日になったのだ・・。

「年が明けましたね・・・」

「それじゃあ、一旦皆寝るなり・・・朝にもう一度起きて初詣と新年集会に行くなり、そしてそのあと皆で作ったおせちを食べるなり!」

「そうだな、じゃあお休み〜」

「早いねエスケープ・・・まあ、いいや僕も眠いし・・・お休みなさい」

「じゃあ、あたしも寝よう・・」

 そう言ってダネーの隣に寝ころび、ダネーに寄り添うように耳福さんは就寝した。

「ビビビ・・・レアージュモ眠タイ・・・。

蜂目姐サン、オ先ニネルネ・・・」

「ああ、ゆっくり休むなり、私はおせちを確認してから寝るよ」

「ソレジャ、オヤスミナサイビビ・・・」

 そう言ってレアージュは自分のベットについて寝た。

蜂目さんはおせちの確認を注意深くする。

「ふう〜これでいいなりね。

疲れたなり・・・私も寝るなり・・・」

そう言って、蜂目さんもエプロンを椅子に掛けて自分のベットについた・・・。







救助隊キジの大晦日はこんな感じ・・・でも朝起きたら、絶対ににぎやかになる。

だから、年が明けても朝になって全員がいるときにあの言葉は言わないと意味がない、だって新年の最初の挨拶なんだから・・・。

朝になるまでのしばらくの間救助隊キジの基地には静寂が訪れた。


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