†小説†

□みつばをつけましょ杉崎に
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「今日は雛祭りだねー」

休み時間、おしゃべりをしている途中で吉岡が嬉しそうに言った。

「そういえばそうだな」
「ひなあられとかちらし寿司がおいしいのよね〜」
「…食べ物ばっかだな」
「みっちゃんらしいね」
「い、いいでしょ別にっ」
「まあ、みつばの食い意地が張ってるのはいつものこととして。よかったら私の家で雛祭りパーティーしない?」
「何か気になる言い方だけどまぁいいわ。…どうせ私は行けそうにないし」
「み、みつばが“パーティー”を断るなんて…」
「みっちゃん具合悪いの!?」

宮下や吉岡がみつばに詰め寄る。
私も驚きを隠せない。

「ち、違うわよっ。ひとはが張り切ってちらし寿司作るって言うから…」

そういうことか。
なんだかんだ言って妹思いなみつばらしい。

「じゃあまず杉ちゃんの家でパーティーして、その後みっちゃんの家で集まればいいんじゃないかな」
「そうだな。三女のちらし寿司食べてみたいし」
「来るつもりなの?別にいいけど…。後でひとはに言っておくわ」
「あ、そうそう。お雛様っていえばみっちゃんって着物似合うよね」
「そう?ま、まあね」
「孫にも衣装って感じだよな」
「どういう意味よ!」
「みつばにはぴったりな言葉じゃないの。着物姿どう見たって七五三だし」
「う、うるさいわねっ!!」


赤くなってムキになるみつば。
本当反応がお子様。

みつば達と一緒に雛祭り。
うん、放課後が凄く楽しみだ。
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