雑記

□神様は笑う
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どれくらいの時間が経っただろう。

一定のリズムを奏でるような一寸の狂いもないその律動は、私の心を完全に麻痺させた。






「ハッ、・・・ッ、」


勝手に突っ込んで勝手に動いて勝手に喘ぐ男。

見上げた天井よりも視界いっぱいに広がるそれに虫唾が走って、あぁまだ正気と呼べるものが残ってたんだなんて私は可笑しなところで一人納得した。


「気持ちッ、いい・・・かッ、?」

「・・・ぁんッ、」


ぐり、と抉るように腰を回され、慌てて嗚咽を喘ぎに変えた。


「ハ、・・・ァ、俺も・・・イイッ」

「んッ、」

「ここ、か?」

「ぁあッ!!」


どれだけ身体を重ねれば、相手の心を知り尽くすことができるのか。


「ぁ、・・・やッ、ダメッ」


何十、何百、何千・・・。

きっとそんな日は絶対に来ない。

組み敷いた裸に唇の愛撫を寄せながら、一人優越感に浸り快楽に顔を歪める男を一瞥して私は心の中で堪えきれない嘲笑を繰り返した。


「好き、だッ・・・」

「・・・」

「全部ッ・・・」

「・・・ん、んッ」


冷静になればなるほど心に嘘がつけなくて、繰り出す喘ぎが機械音のように響く。


「愛して、るッ・・・氷麗」


刹那。

男の精が、私の内に放たれた。


「ハッ、ァ・・・」

「んぁッ」


脈打つ欲を身体に刻み込むように、律動はすぐに再開される。


「いやッ、待・・・」






心を凍らせれば平気だなんて誰の戯れ言。






この世界では、神様さえ悪魔の召し使い。








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