上邪




我欲与君相知

長命無絶衰

山無陵

江水渇

冬雷震震

夏雨雪

天地合

乃敢与君絶
















天よ

ぼくは、
きみとともにいることを願うよ

この命がある限り、
絶えて、
衰えることがないことを

もしも山が崩れて落ちて、
川の水が涸れてしまい、

もしも冬に雷が鳴り渡り、
夏に雪が降って

天と地が合わさってしまうことがあるのなら

その時こそ、
お別れします




上邪 『楽府詩集』より

















そして、春に花が咲き

秋に空高く月が昇るなら

ぼくはきみを探しに行くよ

崩れた山のように身体が朽ちて

干上がった川のように身体が干上がっても

ぼくは探しつづけるよ

天よ

ぼくは誓う





失われた絆の行方








※『江水渇』の「渇」は、本来の字を表記することが出来なかったので、近いと思う「渇」を当てはめました。

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