『ヘタリア』の扉改
□日常から――
「シャノンー、そろそろ起きなさーい」
階下から、母が私を呼んだ。
「うん。わかったー」
軽く返事をして、着替えながらリビングへと行く。
「姉ちゃん、おはよ。遅いねー。」
と、弟がいった。
「あうー。だってさ、なんか…あの…えと…もごもご」
反論の言葉がなく、語尾が弱くなる。
「ほら、話してる暇があったらシャノンもキクもご飯食べちゃいなさい。」
「んー?今日なんかあるの?」
「キク、買い物行くんだよ。私とキクの洋服買うの。昨日も言ったんだよ。」
さっきの事、ごまかせそうかも。
そんな事を考えながら、説明する。
「あー、そっか!そういえば、昨日も言ってたな。姉ちゃんすげー!」
「はぁ…。うん、ありがとう」
こんな事で褒められても…でも嬉しかったりする。
「んじゃ、食べ終わったら片付けてね。母さんも準備しなきゃいけないから。」
そう言い残して、食事を食べ終えた母が出て行った。
「じゃ、俺も食い終わったから。姉ちゃんもはよ食えよ?」
そういって、弟も出て行った。
「あぅ、急いで食べなきゃ…」
そういいながら、食事(トマトスパゲッティ)を食べて――
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