平凡少女アリスと狂った赤ずきん。
□本編
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「…ん?」
眩しい太陽の光が少女を照らす。
少女は木にもたれかかって、手には本を持っていた。
「あれ…?私、こんなとこで寝てたっけ?」
自分が寝てたことすらも分からず体を起こす。
「…にしても、変な夢を見たな…」
ぼりぼりと、頭を掻きながらさっき見た夢を思い出す。
―歯車が崩れると世界も崩れる。だっけ?
―変な夢ね。歯車は人形とか時計とかを動かす部品なのに、
―そんな歯車が崩れても世界が崩れる訳がないわ。
―寧ろ崩れて欲しいわよ。
―こんなつまんない世界、生きてても仕方ないわ。
と、心に思いを秘めつつ、草原を歩く少女。
少女の名前はアリス。どこにでもいそうな普通の少女。何か凄い能力を持ってる訳でもなく、ただ、人より好奇心が旺盛で、人より面倒くさがり屋。
毎日が退屈。
そんな日々を送っていたアリス。
やがて、アリスは好奇心をくすぐるられる物語と遭遇する。
さぁ、ゲームの始まり始まり。
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