僕らの恋愛模様
□僕らの恋愛模様C
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「咲人ーお腹すいたー」
早く学食に行こうと云わんばかりに駆け寄ってきた
「ちょっと待って、今教科書しまうから」
「早くー」
「はいはい(笑)」
でも少しいつもと違う気がした
いつもなら黄泉の方が準備が遅いのに
「あのねー咲人、今日さ瑠樺さんも一緒でいいかな?」
やっぱりそう云う事か
だからあんなに急かしてたんだ
「別にいいけど、逆に俺がお邪魔していいの?」
黄泉の恋人の瑠樺さんとはあまり話した事がない
いつも挨拶程度
背が高いせいか、少し怖いんだよね
「いーのいーの、今日は咲人が居なくちゃ困るし!!」
「え…?」
「ふふーなんでもなーい、ほら行こ行こ☆」
「待って、ゾジさん」
腕を引っ張られながら食堂に急かされた
「うーん、あ、居たー!!」
窓際の一番奥の席に瑠樺が居た
食堂についてもぐいぐい腕を引っ張る黄泉にちょっと苦笑い
「瑠樺さん、お待たせー☆」
「おせーよ」
そう云う割には笑顔な瑠樺
怖そうに見えるけど、黄泉には凄く優しいのがよく分かる
「ごめんねー」
「まあいいけど…咲人、はよ」
「あ、こんにちは」
一瞬俺を見ながら挨拶して視線を黄泉に戻した
やっぱりちょっとだけ怖いよ、この人(笑)
「そう云えば瑠樺さんだけだね?」
云いながら瑠樺の隣に座る黄泉
その向かい側に座った
「あーもう少ししたら来るんじゃねーの?」
「えー瑠樺さんアバウトすぎ(笑)」
ん?もうひとりって…
俺ら3人じゃなかったっけ?
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