BSR

□透明感
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「失礼しまーす。着替え貸してもらえます
か…って片倉さんっ!?何その格好!!」
保健室に到着し入ったそこで見たものは白衣に身を包んだ小十郎であった。
「明智の奴が『信長公ゥ!今から美味しく頂きに行きますからね!!フフフフフ…待っていて下さいィィ!!』とか自虐的なこと叫びながら何処か行っちまったからその代理でここに居るんだよ。」
「へぇ…」

でもそれって白衣着なくてもよくね?という言葉は呑み込む。口調からしてももの凄く不機嫌そうだ。

「そんなことはどうだっていいんだ。それより、」
おもむろに椅子から立ち上がった小十郎の声が気のせいかもしれないが少し低くなった気がして、ヤバイと思ったときには遅かった。
「てめぇこそ何なんだ?その格好は?」

素早く佐助の逃げ道を奪い保健室のドアを施錠する。

「あ…や…これは、その水飲んでたら、っん」
小十郎は逃げようとする佐助の口を塞ぐ。
聞く気無いじゃん!!と心の中で叫びつつ、あぁやっぱり片倉さんキス上手いなぁと思う。
左手は腰の方にまわされ、右手は胸の突起を弄り始めた。濡れた布が擦れ敏感に突起は固くなる。
「んっ…はっぁ……かた、くらさっ…だめだって…」
佐助は背筋をかける快感を抑えながら小十郎を制す。
「気付いてるか?…透けてるぞ。」
何が、と思い視線を下へ持っていけば、

「っ…!」

自分の胸の突起、それどころか体のライン、濡れた服が貼り付き腹の窪みまでもがはっきりでないものの露わになっていた。

小十郎は眉間に皺を寄せる。
自分以外の誰かが佐助のこんな姿を見たのかと思うと無性に腹が立って仕方がない。佐助は男にしては体の線も細いし、女の服を着ればそう見えてしまうのでは?と思う程だ。普通にしていてもそういう目で見られているというのに今回の格好はどれだけの奴をトイレへと送ったのだろうか。他人のこととなると敏感に働くその感は自分には働かないのか?とはいえ、今のこいつは俺のものだ。

小十郎は憤りを抑え、佐助の胸に直にではなく布越しに舌を這わせる。水を含んだ布ごと吸い付き、時々甘噛む。
「はァ…ッ…ん」
頭の上からは佐助の甘い声が聞こえてくる。口元を抑えてはいるがいつもと違う刺激を抑えるのは難しいらしく、声は漏れてしまっている。
小十郎は左手を腰の方から前の方に移動させ、やはり布越しにさする。
「んっァ…ふっ、ぅ…」
既に固くなり立ち上がったそれをただじわじわと手で覆い揉みしだく。
「か、たくら…さっ…もぉ、やだっ…」
佐助は両手で顔を隠すように覆い、その場に崩れ込む。
「“だめ”なんじゃなかったのか?」
小十郎は意地悪く笑って言う。とはいえ、自分も佐助のこんな姿を見て限界だった。
ベルトを緩め、自分のモノを取り出す。継いで、佐助の短パンと下着を足首まで下ろし、それが未だ足に絡まっているうちに気にせず自分のモノを擦りつける。

「ァんっ…早く、いれてよぉっ……」
「っつ…」
涙目でそんなこと言われて入れない奴がいるか!据え膳喰わぬは男の恥ってもんだろう?心の中でそう叫び、自ら理性の糸を引きちぎる。
そしてゆっくりと佐助の中へ入れていく。十分に焦らされたそこは小十郎のモノに食いつきぐいぐいと引き寄せていく。
「っはっ…」
喰い千切られそうな力によって小十郎は珍しくも顔を歪め息を乱す。しかしだからといって動きを止める訳でもなく、腰は激しく動かし続ける。
「んぅ…ふァ……」
途中意識の飛びそうな佐助が気持ちよさそうに小十郎にしがみついてくる。
小十郎はそのまま腰を強く突き上げる。

「ァアッッ!!」

佐助は声を上げて背を大きく反らせると小十郎の肩に倒れ込んだ。


***


「片倉さんの変態…」
「何か言ったか?」
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