darkBlack×pureWhite


□11
1ページ/3ページ



−学校−


−綱吉side−



……今日は来るの遅いな、柚葉。


みたところツナのやつもまだ来てないみたいだし。


どうせ渡してるんだろうな、チョコ。



あー。
オレっていつからこんなネガティブになったんだっけ??



『綱吉君ー?』



「うわ!柚葉!?」



『何その反応(笑)とりあえず、おはよ!』



お前がいきなりオレの視界に入ってくるからじゃん(黒笑)



「………おはよ」



柚葉は笑みを返すと、手に持っていた紙袋をあさる。



『はい、チョコ!』



「は?」



『は?って……今日はバレンタインでしょ?だからあげる!義理だけど…』



あぁ…柚葉、なんか上機嫌だ…。



「…ツナのやつにはあげたのか?」



『え?ま、まぁ…あげたけど…//』





そして柚葉はしばらく俯いて、口を開いた。





『その、私、ツナ君に告白したの!ダメもとだったんだけど、まさかのオッケーで…//』



「っ………」





聞きたくなかった…。


予測はしてたけど…
2人が両想いだとは知ってたけど…





悔しい…。







そんなオレに追い打ちをかけるように、
教室にツナが入ってきた。





「柚葉ちゃんゴメン!補習のことで先生に足止めされてて…」



『ううん、謝らなくても大丈夫だよっ』





柚葉を好きになってから、一番見たくなかった光景だった。



オレはその場にいてられなくて、教室を出た。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ