darkBlack×pureWhite
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−学校−
−綱吉side−
……今日は来るの遅いな、柚葉。
みたところツナのやつもまだ来てないみたいだし。
どうせ渡してるんだろうな、チョコ。
あー。
オレっていつからこんなネガティブになったんだっけ??
『綱吉君ー?』
「うわ!柚葉!?」
『何その反応(笑)とりあえず、おはよ!』
お前がいきなりオレの視界に入ってくるからじゃん(黒笑)
「………おはよ」
柚葉は笑みを返すと、手に持っていた紙袋をあさる。
『はい、チョコ!』
「は?」
『は?って……今日はバレンタインでしょ?だからあげる!義理だけど…』
あぁ…柚葉、なんか上機嫌だ…。
「…ツナのやつにはあげたのか?」
『え?ま、まぁ…あげたけど…//』
そして柚葉はしばらく俯いて、口を開いた。
『その、私、ツナ君に告白したの!ダメもとだったんだけど、まさかのオッケーで…//』
「っ………」
聞きたくなかった…。
予測はしてたけど…
2人が両想いだとは知ってたけど…
悔しい…。
そんなオレに追い打ちをかけるように、
教室にツナが入ってきた。
「柚葉ちゃんゴメン!補習のことで先生に足止めされてて…」
『ううん、謝らなくても大丈夫だよっ』
柚葉を好きになってから、一番見たくなかった光景だった。
オレはその場にいてられなくて、教室を出た。
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