短編

□アテナさんトコの聖域の事情 後編
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ちなみに二人の顔は青ざめ、心なしか体は震えている。

彼等は怒っているわけでも、別に風邪を引いている訳ではない。

…ただ怖いのである。
沙織の隣のこの人

沙織「さあ、今日はシオンがお父さん役でお願いしますね!」

シオン「かしこまりました女神」

うやうやしく頭を下げるシオン。

そう、聖域の教皇シオン。この人である。

ムウ「……」

アフロディーテ「…;」

彼等は沙織のおままごとに付き合わされているのだった。
ちなみに沙織は母役、二人は子供役である。

沙織「さぁ!二人とも。ご飯の時間ですわよ〜」

シオン「母君が作って下さったものだ、よく味わって食べるのだぞ。お残しはスターダストレボリューションだ。心して食せ!!」

アフロディーテ「(ひゃっぽまちがってもこんなちちおやはいないだろう?!)」

ムウ「(このかたにかていをもつのはふかのうですね)」

こっそり二人だけの小宇宙会話を交わす。

ムウ「(カミュによるとさくじつはむすこのやくだったそうですよ?)」

アフロディーテ「こんなえらそうなむすこぜっったいにイヤだーっ!」

彼らの恐怖のおままごとの幕開けであった
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