短編
□アテナさんトコの聖域の事情 前編
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カノンの言葉に不安を覚えるサガ。
サガ「カノン…他の皆は…?」
カノン「…お前の後ろにいるぞ」
カノンが指さした方へ顔を向けるサガ。
その瞬間、彼は凍りついた。
サガ「え”っ…?!」
そこには確かに、黄金聖闘士。
仲間が居た。
だが…何かが違うのだ。
その中の一人を掴み上げるサガ
サガ「…カノン、ミロはこんなに小さかったかな?」
蠍座のミロは掴み上げられた、と言うよりはサガに両脇を持たれ、抱え上げられている。
サガの知ってるミロは大柄で屈強な戦士。
だが、今目の前に居るミロはサガの膝位しか背丈が無い。
聖衣の下に着ていたインナーもダブダブで辛うじて体に引っかかっている状態である。
ミロ「にゃんだよー。おろせよサガー!」
サガは真っ青になった。
カノンとシオンは顔に手を当ててうな垂れている。
アイオロスと童虎は笑っていた。
ミロ以外の他の黄金聖闘士もその場に転がっていたり、不思議そうにこちらを見上げたりと様々だ。
サガは突然の事にうろたえてしまったが、教皇シオンの例の一喝で落ち着いた。
落ち着いた所で今の状況を整理してみる事にした。
今、ここに居る蘇った黄金聖闘士+教皇は合わせて14人
その内、元(?)のままで生き返ったのは
教皇 シオン(身体は18歳のまま)
天秤座 童虎(身体は18歳のまま)
の長老コンビ
双子座 サガとカノン(28歳のまま)
射手座 アイオロス(何故か27歳で生き返ってしまった)
の5人。