短編
□アテナさんトコの聖域の事情 前編
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聖戦は終わった…
これまでに沢山の犠牲が出てしまった地上。
今上のアテナは歴代のなかでも力ある神。
アテナは今、奇跡を起こす。
沙織「さあ、皆で還りましょう…」
￣聖域 教皇の間＿
「う…」
一人の男が起き上がる。
その男は蒼紫の長いクセのある髪
非常に端正な顔をしている。
彼の名はサガ、ジェミニの黄金聖闘士。
サガ「これは…？私はいったい…」
あたまがボンヤリとしてうまく働かない。
少々混乱しているようだ。
「やっと起きたか、サガ…」
声を掛けられた方へ振り向くと、同じ顔をした男が呆れた様な顔をして立っている。
違いといえばこちらの髪の毛の色が深海の様な蒼と言った所だろうか？
サガ「カ、カノン？！お前もか！」
カノン「ああ、でも俺だけじゃない」
良く見れば、嘆きの壁で一緒に散った筈の親友、射手座のアイオロス。さらに教皇シオン、老師こと天秤座の童虎もいる。
アイオロス「サガ、久しぶりだな！」
童虎「お前が一番目覚めるのが遅かったぞ」
シオン「アテナの奇跡に感謝するが良い」
皆、元気そうだ。
サガはその瞳から大量の涙を流した。
サガ「うぅ…良かった…他の皆は？」
それを聞いたカノンの表情が曇る
カノン「…まぁ、無事といえば無事なんだがな」